今日、5月5日はK3のおふたりがであった日です。 もうあれから21年目。 なんと20年も一緒にやってきたんですね、感慨深い。 その間わたしはといえば、熱狂的であったりそうでもなかったり、いろんな曲折を経ていまに至ります。 もうライフワークのように好きです、これだけは変わらない。
ftr活動は年々減りますが、どこか特別な絆を感じるし、なによりふたりが異口同音、これからも続けると言っているので信じています。 だからこれからも大好きだ!!!
不二菊です。 メモです。 メモばかりですみません…
同じ学年のテニス部メンバーのうち、手塚と大石以外はみんな同じ青春学園の高等部へ進学した。 不二と菊丸が同じクラスになることはなかったが、親友のようなセックスフレンドのような恋人のような関係は続いていた。 放課後、毎日のように会っていたことがある。 会うたび、身体を求めてしまう。 普段は負担をかけないよう、最後まではしない。 それでも信じられる気持ちがあれば充分だった。
このごろ菊丸は、不二の部屋にあまり来ない。 不二も声をかけない。 菊丸の部屋に不二が訪れることもない。 部活では顔をあわせるし、体格が似ているからペアになって練習したり、前触れもなくダブルスを組んでも変則的にあわせたりすることはいまでもできる。 傍から見れば、いまでもふたりはとても仲の良い親友同士だった。
菊丸はほかの友人や同級生などと、よく出かける。 それは中学のころからと変わっていない。 今日も菊丸は部活の後輩にファーストフード店へ誘われた。 背中で聞いていた不二は着替え終わって荷物を肩にかけ、部室を出ようとしていた。
「不二ー、一緒にいこうよ」
不二が応じることはもともと少ない。 不二は声がしたほうへ振り向きざま、即答した。
「いいよ」
「へえ、珍しいじゃん」
「たまにはね」
本当は小遣いが少なくなってくる月の中旬以降は菊丸もなるべく避けている。 だがここ数か月、多少無理をして出かけていた。
後輩を交えて数人、ファーストフード店のボックス席を陣取った。 課題を教えてほしいと言われ、1時間コーラ一杯で菊丸が応じていた。 不二は最初驚いたが、なにもいわずその光景を見ていた。 ときどき口を挟む。 不二が言っていることは余談の類で、コツや覚えやすいエピソードなどだった。
計ったようなふたりの間に、敏感な後輩は気づいていた。 このごろ放課後ふたりが一緒に帰らないことにも。
「あー終わった! ありがとうございます、英二先輩、不二先輩」
「どういたしましてー」
「英二、僕は先に失礼するよ」
「え、なんか用事あった?」
「うん、思い出したんだ。 悪いね。 誘ってくれてありがとう」
「不二先輩、息抜きにきたのに課題させちゃってすみません」
「いや、気分が変わって良かったよ。またあした」
早々に立ち去ろうとする不二を、菊丸が追いかけた。
「不二、ちょっと待って! 俺も帰るから!」
「君はまだいたらいいじゃない。 せっかくコーラも奢ってもらうんだし」
菊丸はピンときた。
「やっぱり俺も帰るよ。 みんなごめんな」
「じゃあ、コーラはあしたスポドリで返します」
「うん、サンキュー」
不二は後輩の財布事情を察したのではないか。
「英二まで一緒に出てくることなかったのに」
「いいんだよ。 それより不二」
店を出たところで立ち止まる菊丸にあわせて、先に行きかけた不二が振り返った。
「いまから不二ん家、行ってもいいかな」
いつもどおりの笑顔で聞く。 ここ数か月のブランクをまったく感じさせない表情に、不二は仕方ないなと言って笑った。
倦怠期打破も自然な感じで元どおり。 結局ふたりはお互いを信じているということで。
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2012/05/05
by ugetsu