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人を待つホテルのラウンジバー。俺はコーヒーを啜りながら、まだまだ着かないはずの相手を待っていた。いや、もう来てるのかもしれない。さっきから視線… 違うな、俺を気にする気配を感じる。
手前のソファの向こう側、違うテーブルにやたらきれいな男がいた。テーブルにはほとんど手をつけていないティーカップ。目線はずっと手元の単行本を追っている。どことなく近寄りがたい雰囲気で、店のスタッフも遠巻きにしていた。俺は見るともなく彼を観察していた。暇だったのだ。
そろそろ、俺の相手が来る時間だ。顔は知らないが、客だ。きっといつもの手配通りですぐにわかるはず。これは自慢だった。俺は元々目がいい。視力、というより察知する力みたいなもんだ。初対面のひとにはだいたい百発百中、俺の客だとわかる。
不意に時計が気になり世界時計を見上げた。その同じタイミングで男がはじめて目をあげた。
立ち上がりおれのてーぶ
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