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注・ボーイズラブじゃないです。頭に流れ込んでくる映像の覚え書きです。主人公は『私』という女の子。
ある男の子の部屋。彼の遺していったもの、大切なものを、彼の父がひとつずつ丁寧に教えてくれる。大事にしていたギター、隠して貼ってあったアニメのポスターが五枚、机の裏に小さく書き込んだ彼女たちの名前。その頭文字を拾い集めると私の名前が浮かびあがったから、私を探して招待したのだと聞かされた。黒い髪と黒い瞳が印象的な男の子、もうあの笑顔は心のなかでしか会えないことがわかって、すごく淋しくなった。
自分の部屋でぼんやりしていると電話が鳴った。声を聞いて相手の容姿を思い浮かべる。
いま大丈夫?
うん
そう…いまから行ってもいい?
背が高くて眼鏡をかけている。教室で休み時間はギターを抱えて、いつも何人かの男の子と女の子に囲まれている。なぜか私がひとりで彼もまわりに誰も引き連れていない瞬間があって、そんなときはいつも話しかけてくれる。
うん…
ありがと、じゃあね
だいたいの住所を教えて通話が切れた。部屋は再び静かになった。なんの用事だろう。私はいつも相手に用件は聞かない。それでは会話が成り立たないと母に怒られそうだけど、聞いてほしそうなそぶりを見せられても面倒が先にたつ。拒んでいないなら来るのはOKだと、汲んでほしい。聞いてほしいひとと同等の我が儘だと思う。
また電話がなった。今度は元カレ。彼とは別れて二年経った頃、上京した私と再会した。以来、ときどき会う。会う理由は、単なる性的処理。もちろん、彼にとっても私にとっても。学校が違うのでたまに彼から連絡をしてくる。会う約束をした。日曜日、夕方18時、彼の部屋へいく。
さっき電話をくれた背の高い眼鏡の男の子がきた。
ちょっと出られる?
うん
外に連れ出してくれることがありがたかった。近くのカフェで熱いお茶を飲みながら、なんでもないことをポツリポツリと話す。これが目的だったみたい。心があったまり、ホッとした。会話の内容なんてひとつも覚えていない。ただ柔らかい彼の印象だけが残った。
またね
部屋の前まで送ってもらい、ありがとうと見送った。
日曜日、また電話がなった。
やあ
こんにちは
いまから行ってもいい?
夕方から用事があるけど、それまでなら大丈夫
良かった、じゃああとでね
玄関先に迎えた彼は走ってきたみたいだった。息を切らしている。そんなに慌てることないのにと可笑しくなった。
大丈夫?
うん…ちょっと走っちゃった
うん
ヘタリこんで息を整える彼に水でも持ってこようかと思ったとき、
ね、出られる?
うん、でも水は?
いらない
今日はギターを携えている。
ギター、似合うね
ほんと?ありがと。そういってもらえてすごく嬉しい。
本当に嬉しそうに笑う。見ている方の心がほどけるほど明るい笑顔。
また近くのカフェで熱いお茶を飲んで、なんでもない話を綴る。バンドをやっているから見に来てと誘ってくれた。行ったことないライブハウスを想像する。いつも誰かが近くにいる彼、誰もまわりにいない私。そんな場所に飛び込む不安。でも、純粋に彼のくりだす音楽を聴いてみたいと思った。
いつやるの?
手作りのフライヤーを出してきて、場所やライブハウスのなかのことを教えてくれた。お客さんは?と聞いてみた。
男女半分半分ってとこかな。僕たちのバンドだけがやるわけじゃないから、いろんなひとがくるよ。プロに近いアマチュアがラストに出るから、またどっかの事務所のひともくるだろうし。
このひとはそういうのに興味ないんだろうか。見つめていたら苦笑いされた。
バンドのみんなとは遊びの延長でやってるんだ。単なる趣味。そんなお気楽バンド、プロの目に引っ掛かるわけないし、プロに転向したひとたちも見てきたけど、みんな何かしら苦労とか思い通りにいかないことに結局音楽捨てちゃったひととかね。そういうの見て、バンドはいつか解散したとしても、音楽の方向性が変わったとしても、自分たちの好きな領域は犯させないってみんなでよく言ってる。
そうだった。彼は学年一の秀才でもある。さすがだなって素直に思った。
音楽は好き?
好き
そ、良かった
どんなものを聴くのかは聞かれなかった。聞かれたところでジャンルはバラバラなので答えようがなかった。
夕方が迫っている。西に傾きかけた陽が差し込む部屋のベッドで昼寝をして、その暑さに何度も目が覚めた。そのたびに奇妙な白昼夢の残像が頭に残る。遺品に私への思いを残した彼への慕情、カフェで話す彼との会話と包み込んでくれる雰囲気、元カレとの逢瀬。電話しなくちゃと思いながら、ぼんやり部屋を眺めてまた寝に入る。
数分なのか数時間なのかわからない感覚で目が覚めて、また電話しなくちゃと思った。もう彼とは会わない。つく嘘を考える。カフェで会う彼は気に入ってるけど、恋に似てる気持ちをふたりで楽しんでいるだけだ。気持ちを遺してくれた彼とは初めからなにもなかった。存在は知ってたけど、ギターをやるとか知らなかったし喋ったこともない。ただ元カレとの関係をずるずる続けたくないとは思っている。なっていた音楽をとめて相手を呼び出した。
ごめん、体調悪くていけない
わかった
本音をぶつけても良かった。でも彼ならこのくらいのやりとりで私が気持ちを察してくれる。随分、甘えているなと自覚する。それももう終わり。彼にしたって、奥さんと別れて恋もしたみたいだけど、私との関係は私が拒めば深く追求はしない筈。彼も私に甘えているから。あっけない終わり。でもちゃんと一歩進む準備ができたと思う。ありがとう、と彼らに心でお礼を言った。
ギターを弾けなくなった彼と、いつもみんなに囲まれているギタリストの彼が幼い頃からの友人同士だったことは、何年もあとに知った。
結局私はギタリストの彼と結婚した。或るよく晴れた秋の月が映える晩、彼が長年の秘密を教えてくれた。月のせいにしてたけど、本当は黙っているのが辛かったんだと思う。誰だって秘密は抱えている。それがそのひとを形成している。彼を否定する材料にはなり得ない。それを伝えるとほんの少し笑ってくれた。君ならきっとそういってくれると思ったと言ってくれた。ふたりはただの幼なじみではなかった。彼が一方的に愛していただけのように言っているけど、たぶん真相はそうじゃない。あの机の裏の落書きはいつのものだろう。ポスターは新しかった。彼が逝く間際に用意したんだと想像する。真実はもう掴めないけど、彼は私をこのひとに紹介したんだとおもう。じつは喋ったことがないとはいえ、幼稚園で同じ組だったことを覚えている。彼と仲の良かった別の組の男の子がいた。ふたりとも背丈は同じくらいでよく手を繋いで帰っていたから近所なんだろうなと思っていた。思い出す映像はそのくらいしかないけど。あの細工に彼のご両親が気づき最初に連絡するのは誰か。そし
てそのひとはきっと私へ繋がるルートを持っている。教室で声を掛けられたのは、近所の人から頼まれ、見てほしいものがあったからだった。私を彼の恋人だったと勘違いしてはいなかったみたいだけど、注意深く近づいてきた。決して嫌な思いをさせないように。あれを見せられたあと、私に感想や感情は聞かなかった。優しい人だと、信用していいかもしれないと思った。だからここまできた。
彼もきっと貴方を愛していた。根拠がないから告げることはできないけど、確信はあった。だから私に引き合わせたのだとおもう。彼の代わりになんておこがましい。私は私なりに彼を愛している。これからも信じている。
つなびー外しただけですが。
ちょっとBL色、濃くなってきたので。
といってもここ、いつも静かなんですけどね(笑)
こちらしかご覧になってない方っていらっしゃらないはずですけど。
こっちからは本家に繋がっていません、諸事情、というかただ面倒で。
本家では、今度の10月23日に行われるプチオンリーにて合同誌『初戀』の委託販売についてご案内しています。
お近くにお越しの際は是非ともお立ち寄りくださいませ。
ってどこかわかんないよねこれじゃ(笑)
ところで、広告どうにかならないかな。
似合うと思う。
というか過去にどなたか絵師様が描かれてたように思う。
絵師様にあとで聞いてみよう。
不二にピアス。
蛇にピアスとちゃうで?(笑)
彼が全うに生きてピアス穴をあけるとおもえないから、中学卒業後になんらか過去があって英二と再会したときには、ってことですよね。
別に、最初に再会するのが英二でなくてもいいんですが。
例えば手塚、乾、リョーマ。
大石って手もあるしタカさんでもいいな。
誰かとはずっと細く繋がっていて、でも再び繋がるまでにいろんなことがあって、その経緯で不二は変貌する。
きっとどうやってもあのひとはキレイなので、荒んでいても壮絶さが増すだけのような気がする、私の頭のなか限定でv
暗いドラマだな(笑)
いつもだけど。
英二とは恋人同士ではなく、お互いに恋してたってのでもいいけど、不二が片想いしてたってのがいいかな、雰囲気的に。
中学生の頃にあった依頼だからそのほうが無理ないかも。
私のなかで、英二は見た目ほどお子さまじゃないんです。
だから、会わなくなって久しいあるとき突然、不二を思い出して不二に想いを馳せる。そのうたに、中学生のころほんのり抱いてた気持ちが恋に近いことを知る、みたいなことになるんです。
それって結局両思いやん、ってことですが、まあそうとも言い切れない。
相手の気持ちを知らないし、気づく時系列がちがう。
英二視点がいいですね。
切っ掛けはあって、ひとつ思い出したらあとは五月雨的に思い出が甦る。
仕事、お酒飲んで良い年齢の大学生でも良い、そんなことを毎日の生活のほんの隙間で思うようになる。飲んじゃダメな年齢でもいいけど、それだと時間が近すぎるかな。
友人と話すうちに、不二がいまどうしているかと気になってくる。ところが誰も彼と連絡をとっている者がいないうえ、連絡先すらわからない。
思いきって卒業した中学へ行って竜崎先生を訪ねてみるものの、彼女は既に退任。他界でもいい?ごめん。
少し苦労して竜崎先生の孫にあたってみる。でもやっぱりわからない。当たり前か。
そのことをリョーマがつかんで、彼なりに調べてくれる。じつはリョーマは一度だけ、海外で不二を見かけたことがある。空港で係員に呼び止められていた。機内でマフィアとか愛人とかの噂話を聞く、どっかで聞いた話だな(笑)
なんとなく、不二に繋がる。そのときの記憶を頼りにわかる範囲で調べてみる。断片的な情報になるけどそれを英二に伝える。
どうやって、英二は不二の居所掴むんだろ。再会してふたりはどうなるんやろうね(笑)
不二にピアスの妄想でした♪
キーワードとして引っ掛かった。
同性を好きになって絶対ばれたくなくてでも傍にいたいなら、相手に対して必要以上に淡白な態度にならないかなと。
どっちの子に使うと思う?(笑)
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